凝集沈殿がうまくいかない!原因と対策

「凝集沈殿」って聞いたことありますか? ちょっと専門的な言葉ですが、実は私たちの生活に欠かせない水処理技術なんです。

簡単に言うと、汚れた水に薬品を入れて、汚れを固めて沈めて、きれいな水にする方法のこと。
工場によって排水の種類は様々なので、どれ一つとっても同じ処理ができるわけではなく、排水に合わせて、利用する薬品や添加量は異なるので、なかなか専門家泣かせの処理方法ではあります。

でも、この凝集沈殿、ときどき、うまくいかないことがあるんです。 汚れがちゃんと沈まなかったり、水が濁ったままだったり…。 そんな時は一体どうすればいいのでしょうか?

凝集沈殿がうまくいかない原因は、 実は色々あります。 例えば、薬品の量が少なすぎると、汚れをくっつける力が弱くなってしまいます。

これは流入する排水の質が変わる事で発生する事が多いので、生産工程側でイレギュラーな生産をしていないか?溜まった排水を一気に流していないか?などの確認が必要です。

また、水の温度が低すぎたり、、高すぎると、薬品の反応が遅くなって、うまく凝集が進まないこともあります。

これも冷水/温水を間違って大量に流してしまった等の工程側の問題以外にも、外気温による影響がある場合もありますので、過去のデータなどを確認してみる事が必要です。

さらに、排水中に凝集を阻害するような薬品(分散剤)が混入してしまうと、凝集が阻害される場合もあるんです。

分散剤は色々な生産工程で使われる薬剤であり、身近なところではマヨネーズや化粧品などにも含まれています。これらは生産工程の色々な所で使われている可能性があり、原因の究明はコツコツと生産工程で何が起きているか?を確認する必要があります。

凝集沈殿が上手くいかない原因は様々。もちろん、自社の事なので自社で解決できればベストですが、原因を特定するためには、専門的な知識や技術が必要になります。 そんな時は、専門業者に相談するのが一番!

専門業者は、水質分析や顕微鏡観察など、様々な方法を駆使して、問題点を明らかにします。 そして、原因が分かれば、適切な対策を講じることができます。

凝集沈殿は、工場排水を安定的に処理するために重要な技術です。 トラブルが発生した時は、放置せずに、専門家の力を借りて、適切な対策を講じることが大切です。

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