【初心者向け】水処理におけるスライムとは?

水処理システムにおいて、スライムの発生は、配管の閉塞、処理能力の低下、製品の品質悪化など、さまざまな問題を引き起こす要因となります。

本記事では、スライムの発生原因と、それに対する効果的な対策について解説します。

スライムとは、水中の微生物(細菌、藻類、真菌など)が分泌する多糖類を主成分とする粘着性の物質です。配管の内壁や水槽の表面などに付着し、バイオフィルムと呼ばれる膜状の構造を形成します。

スライムの発生原因は、以下のものが挙げられます。

  • 栄養分の存在: 水中に有機物や無機栄養分が豊富に存在すると、微生物の増殖が促進され、スライムが発生しやすくなります。
  • 水温: 微生物の増殖に適した温度範囲(一般的に20~40℃)であると、スライムが発生しやすくなります。
  • pH: 微生物の種類によって、増殖に適したpH範囲が異なります。
  • 水の流れ: 水の流れが緩やかな場所や、滞留しやすい場所では、スライムが付着・増殖しやすくなります。
  • 材質: 配管や水槽の材質によって、スライムの付着しやすさが異なります。

スライムの発生は、水処理システムに以下のような問題をもたらします。

  • 配管の閉塞: スライムが配管の内壁に付着・増殖することで、配管が閉塞し、水流が阻害されます。
  • 処理能力の低下: スライムが処理装置の表面に付着することで、処理能力が低下します。
  • 製品の品質悪化: スライムが製品に混入することで、品質が低下する場合があります。
  • 腐食の促進: スライム中の微生物が生成する物質が、金属の腐食を促進する場合があります。
  • 悪臭の発生: スライムが腐敗することで、悪臭が発生する場合があります。

スライムの発生を抑制するためには、以下の対策が有効です。

  • 栄養分の除去: 水中の有機物や無機栄養分を除去するために、適切な前処理を行います。
  • 水温の管理: 水温を微生物の増殖に適さない温度範囲に管理します。
  • pHの管理: pHを微生物の増殖に適さない範囲に管理します。
  • 水の流れの確保: 水の流れを確保し、滞留を防ぎます。
  • 材質の選定: スライムが付着しにくい材質を選定します。
  • 殺菌処理: 殺菌剤を使用して、微生物を死滅させます。
  • 物理的除去: ブラッシングや高圧洗浄などによって、スライムを物理的に除去します。

スライム対策を行う際には、以下の点に注意する必要があります。

  • 殺菌剤の選定: 使用する殺菌剤は、対象となる微生物の種類や、水質、処理システムに適合するものを選定します。
  • 殺菌剤の濃度: 殺菌剤の濃度は、効果と安全性を考慮して、適切な濃度に設定します。
  • 殺菌処理の方法: 殺菌処理の方法は、処理システムやスライムの状況に合わせて、適切な方法を選択します。
  • 定期的な清掃: 定期的に配管や水槽を清掃し、スライムを除去します。

スライムの発生は、水処理システムにおいて、さまざまな問題を引き起こす要因となります。スライムの発生原因を理解し、適切な対策を行うことで、効率的なシステム管理を実現することができます。

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