休み明けの水処理設備再稼働にご注意を!
年末年始の長期休暇明け、製造ラインの再稼働と合わせて水処理設備も再稼働させるという方も多いのではないでしょうか? しかし、水処理設備の再稼働には、いくつかの注意点があります。
休暇前に設備を停止していた期間の長さや、設備の種類によっては、予期せぬトラブルが発生する可能性も。 今回は、水処理設備の再稼働で起こりうるトラブルと、その対策について解説していきます。
用水側の注意点
用水を使用する設備の場合、プラントの再立ち上げ時には、休暇前に溜まっていた水がプラント内に残っている場合があります。 この水は、水質が悪化している可能性があるため、そのまま使用すると、製品の品質に影響を与える可能性も。
再稼働時には、十分な捨水を行い、水がキレイになるまで時間をかけましょう。 捨水とは、文字通り「使わないけど排水する」こと。 時間をかけて、配管内に残った古い水を排出することで、水質を確保することができます。
排水側の注意点
排水処理設備の場合は、用水側の捨水や、生産ラインの再稼働前の洗浄廃水が入ってくる可能性があります。 特に、多量に薄い水が入ってくる場合は注意が必要です。 活性汚泥への悪影響や、業種によっては沈殿槽からの汚泥のリークなどが発生する可能性があります。
このような事態を防ぐためには、水の一時貯留が有効です。 もし、一時貯留ができない場合は、緊急廃水層などを活用して流入量を調整しましょう。
よくあるトラブル事例
水処理設備の再稼働で起こりうるトラブルには、以下のようなものがあります。
ポンプ: ポンプの故障や、配管の詰まりによるトラブル。
生物処理: 微生物の活性が低下し、処理能力が低下する。
沈殿処理: 汚泥の沈降性が悪化し、処理水質が悪化する。
ろ過処理: ろ過膜の目詰まりが起こり、処理能力が低下する。
事前対策でトラブルを防ごう!
水処理設備の再稼働におけるトラブルを防止するためには、以下の事前対策が重要です。
製造工程との連携: 製造工程の担当者と綿密な打ち合わせを行い、再稼働のスケジュールや、廃水の排出量などを共有する。
設備の点検: 休暇前に設備の点検を行い、異常がないか確認する。
試運転: 再稼働前に試運転を行い、設備が正常に動作するか確認する。
水質の確認: 再稼働後は、定期的に水質を確認する。
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