寒さ対策は万全ですか?冬場の水処理で注意すべきこと

こんにちは、ウォーターデジタル合同会社の技術ブログです。

今回は、冬場の水処理施設全般で起こりやすいトラブルと、その対策について解説します。

冬になると、気温が下がることで水処理施設の運転に様々な影響が出ます。

  • フィーダーの詰まり: 高分子凝集剤をフィーダーなどで薬品供給している場合、発生する湯気が原因でフィーダー内に詰まりが発生する場合があります。
  • 結露の発生: 配管や計器に結露が発生し、誤作動や故障の原因となります。
  • 湯気の発生: 温かい排水が冷やされることで湯気が発生し、作業環境が悪化したり、視界不良による事故のリスクが高まります。

実際に、冬場の水処理プラントでは以下のようなトラブルが発生しています。

  • 計器の誤作動: 結露により、流量計や水位計が正しく値を計測できなくなり、プラントの運転が不安定になった。
  • 高分子凝集剤フィーダーの詰まり: 気温低下により高分子凝集剤がダマになり、フィーダーが詰まってしまった。薬剤注入が停止し、処理水質が悪化した。
  • 配管の凍結: 気温が氷点下になり、配管内の水が凍結して破裂した。

これらのトラブルを防ぐためには、以下の対策を徹底することが重要です。

  • 結露対策: 配管や計器に保温材を巻く、ヒーターを設置するなどの対策を行う。
  • 湯気対策: 換気を十分に行う、除湿機を設置するなどの対策を行う。
  • 薬剤の保管: 薬剤は凍結しないように、適切な温度で保管する。
  • フィーダーの点検: フィーダーの詰まりがないか、定期的に点検する。
  • 配管の保温: 凍結しやすい箇所には保温材を巻く、ヒーターを設置するなどの対策を行う。

冬場の水処理装置では、気温の変化によって様々なトラブルが発生する可能性があります。

トラブルを未然に防ぐためには、日々の点検を徹底し、早期に異常を発見することが重要です。

特に、計器、ポンプ、フィーダーなどは、こまめに点検し、異常があればすぐに対応しましょう。

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