Water Digital

2026/5/11 21:24

今日の水の言葉

液体は固体とは異なり、その形を容易に保つことができない

(英:Liquids, unlike solids, cannot easily hold their shape.)

ポーランド出身の社会学者・哲学者であるジグムント・バウマンが、2000年に発表した著書『リキッド・モダニティ(液状化する社会)』の中で用いた概念です。

彼は、物質の「固体(氷)」と「液体(水)」の物理的な性質の違いを用いて、時代構造の変化を客観的に記述しました。 かつての社会は「固体」のように強固でした。終身雇用、固定されたコミュニティ、明確な社会的役割など、空間的にも時間的にも一つの形を保ち続けることが前提とされていました。

しかし現代は、すべてが溶け出して「液体」になった状態だと彼は指摘します。流体である水は、一点に留まらず絶えず流れ、器(環境)に合わせて容易に形を変えますが、同時に一つの確固たる形状を維持することはできません。現代の働き方や人間関係、価値観もこれと同じであり、自由で流動的になった一方で、常に不確実で安定しないという性質を持っています。

物質の状態変化という客観的な物理モデルを通して、現代人が直面している社会構造の流動性を説いた哲学的な言葉です。

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