2026/3/31 21:35
今日の水の言葉

少しの水が、この行いを洗い流してくれる
(英:A little water clears us of this deed.)
17世紀初頭に書かれたウィリアム・シェイクスピアの戯曲『マクベス』の第2幕第2場に登場するセリフです。
主人公マクベスは、妻にそそのかされて自国の王を暗殺します。犯行直後、手についた血を見て激しく動揺するマクベスに対し、マクベス夫人は冷徹に「少しの水が、この行いを洗い流してくれる」と告げます。物理的な水によって血液という物質を洗い落とせば、犯行の証拠も心理的な動揺も消え去るという客観的な主張です。
しかし物語の終盤、強気だったマクベス夫人は自らの罪の意識に耐えきれず、夢遊病を発症します。そして「いくら洗っても血の匂いが落ちない」と、水で手を洗う動作を繰り返すようになります。
物質としての水が持つ客観的な洗浄作用と、人間の心に刻まれた主観的な罪の消えにくさを対比して記録した劇作の表現です。
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