2026/3/17 21:00
今日の水の言葉

水とダイヤモンドのパラドックス(価値の逆説)
(英:Paradox of value / Diamond-water paradox)
経済学の父と呼ばれるアダム・スミスが、1776年の著書『国富論』の中で提示した問題提起です。
人間が生きていく上で、水は絶対に欠かせないものです。一方で、ダイヤモンドは生きていくために全く必要ありません。しかし現実の市場では、生命に不可欠な水の価格は非常に安く、不要なダイヤモンドは非常に高い価格で取引されています。
スミスはこれを、モノが持つ「使用価値(役に立つ度合い)」と「交換価値(市場での価格)」のズレとして説明しました。水は使用価値が高いものの交換価値が低く、ダイヤモンドはその逆であるという指摘です。
のちの経済学において、このパラドックスは「限界効用」という概念で説明されるようになります。水は地球上に豊富に存在するため、追加でもう1杯の水を得ることの価値は低くなります。一方、ダイヤモンドは圧倒的に希少であるため、1つ追加で手に入れることの価値が高く評価されるのです。
モノやサービスの価格は「どれだけ役に立つか」ではなく、「どれだけ手に入りにくいか(希少性)」によって決まるという、ビジネスや市場経済の基本構造を客観的に示す言葉です。
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