2026/4/6 21:21
今日の水の言葉

流水腐らず
(流水不腐、戸枢不蠹)
古代中国の思想書『呂氏春秋(りょししゅんじゅう)』に記されている、「流れる水は腐らず、動く扉の軸は虫に食われない」という一文に由来する格言です。
水は一箇所に留まって淀むと、酸素が欠乏して嫌気性の微生物が繁殖し、水質が物理的に腐敗・悪化し始めます。しかし、絶えず流れ続けている水は、周囲の空気から常に新しい酸素を取り込みながら自浄作用を働かせるため、腐ることがありません。
古代の思想家たちは、この水に関する生態学的な事実を客観的に観察しました。
そして、人間社会における組織の構造や個人の能力も自然界の法則と同じであり、ひとつの場所に留まって停滞することなく、常に活動と更新を繰り返すことが機能不全を防ぐ唯一の条件であるという論理を導き出しました。水の物理的な運動と劣化のメカニズムから、停滞のリスクを冷徹に指摘した格言です。
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