2026/4/7 23:07
本当に水処理市場は有望?冷静にみる市場の成長性

この業界に入ってから30年以上、常に「水処理ビジネスって今後来るんでしょ?」と聞かれることが多いのですが、中にいる人間からすると、そんな感覚はあまりありません。
とはいえ、実際に実際に成長している市場もあるし、それほど悲観するほどでもないのかもしれませんが、メディアの報道や、一部アナリストが出している予想などは「ちょっと、それ盛り過ぎなんじゃないの?」と思うことも多々あります。
今回のトピックスでは、メディアで語られる「表の顔」に踊らされることなく、成長が確実視される領域と、実はそうでもない領域を筆者の主観で切り分けてみました。(あくまで主観ですからね。それをもとに投資判断につなげても責任持ちませんからね。)
現場の視点から、本当に有望な「今後来そうな水処理市場」の現在地と今後のビジネス展望を紐解いていきましょう。
超純水を牛耳る2強。最先端半導体市場の高すぎる壁
「水処理市場が伸びる」と言われて、今真っ先に名前が挙がるのが半導体向けの超純水市場でしょう。TSMCが進出する熊本や、ラピダスが巨大工場を構える北海道など、最先端半導体工場の建設ラッシュに伴い、水処理設備の受注は非常に活況です。動く金額規模も大きく、一見すると誰もが恩恵に預かれそうな魅力的な成長市場に映ります。
しかし、この「最先端のロジック・メモリ半導体」向けの超純水領域に、他業界からの新規参入の余地はほぼありません。現実には、栗田工業とオルガノという水処理トップ2社が市場を実質的に独占しているからです。
最先端の半導体製造には、極限まで不純物を排除した最高ランクの超純水が不可欠です。ここには高度な水処理技術だけでなく、絶対に工場のラインを止めないという長年の実績に基づく圧倒的な信頼性が問われます。
さらに障壁を高めているのが、水処理設備の計画、設計、施工、試運転、分析、維持管理という水処理プラント建設の流れを一気通貫して提供できる体制が必須になる点です。これができる企業はごくわずか。市場自体は間違いなく伸びていますが、限られたプレイヤーでパイを回している状態であり、新規参入には高すぎる壁が存在するのです。
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