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2026/5/20 13:35

2026年3月度の各社の決算発表が出そろったので一通り目を通してみた。

2026年3月度の水処理各社の決算発表が出そろいました。昨年も評判が良かったので、今年も水処理各社の決算発表の内容を紐解くトピックスを書いてみたいと思います。

もはや超純水の需要はゆるぎないものになっているので、その超純水の超売り手市場の状況がほかの水処理各社に与えている影響についても見てみようと思い、今回は超純水御三家(栗田工業、オルガノ、野村マイクロ・サイエンス)のほかにも、官需のトップランナーのメタウォーター、ポンプや計器などの部材のメーカー、更には官需の設計を担う水コンサルなどの状況も見ていきたいと思います。

ただ、改めて上場している「水処理専業」の企業を探そうとすると思った以上に少ないことを再認識しました。日立製作所や東芝、クボタなど大企業の一部門が水処理を行っている場合はあるが、それらの会社の決算説明資料を見ても水処理の記述はほとんどなく、「これって、本当に本業とのシナジーあるの?」と疑問になってしまうほどのレベルです。

そこは各社の思惑があるのでしょうけど、個人で活動している私の調べられる範囲で、各社の状況を調べてみましたので、今回もお楽しみください。


水処理エンジ4社の決算資料を読んでみた。

まずは水処理の中でも専業4社の売上高と営業利益を比較してみました。

売り上げについては、圧倒的首位の座は栗田工業で相変わらずですが、2位争いが官需トップのメタウォーターと、超純水のオルガノで競い合っている状態です。そこに数年前から野村マイクロが急伸して追い上げてきましたが、昨年の900億円には及ばず、今年は600億円弱と失速してしまいました。

しかし、野村マイクロは2027年3月期の予定では970億円と、大幅回復を計画しており、それに市場も反応し、ストップ高まで株価が上がったようです。半導体産業はどうしても年度によって浮き沈みがあるので、なかなか読めないところではありますが、昔から会社を強くけん引してきた千田会長率いる野村マイクロの一体感が、うまく会社内のやる気を引き立てているのだと想像します。

一方、営業利益率で4社を比較してみると面白い状況になります。2013年時点では営業利益率を10%を超えるのは栗田工業のみでしたが、その後、オルガノも野村マイクロも営業利益率を大幅に改善。これはITシステムと同じようにエンジニア一人が計画設計できる物量が限られているプラントエンジニアリング業界において、目覚ましい変化ともいえるでしょう。(例えばプログラマを3名から6名に増やしても、ソフトウェアの開発期間が6か月から3か月に短縮できるわけではないですよね?それと同じ理屈です。)

つまり、営業利益率が大幅改善しているオルガノ、野村マイクロは何らかの業務改善によって、ひとりのエンジニアができる業務量が大幅に向上し、多くの仕事をこなせるようになったと考えられます。逆にメタウォーターは順当に売り上げを伸ばしつつ、今までと同じように利益を確実に稼いでいく、そうストック型ビジネスのお手本のような稼ぎ方で、質実剛健な経営を推し進めていると推測されます。

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