【セミナー動画公開】水処理技術の基礎から最新動向までを専門家が解説(第一回)

この度、ウォーターデジタル合同会社は、水処理技術に関する解説セミナーの動画をYouTubeチャンネルにて公開いたしましたので、お知らせいたします。

現代社会において、良質な水の安定供給と環境への配慮は、産業活動を持続させる上で極めて重要な要素です。特に製造プロセス等で水を利用する工場や事業場にとって、適切な「水処理」は法令遵守、コスト削減、そして製品品質の維持に直結する、避けては通れない技術課題と言えるでしょう。

今回公開した動画では、「水処理」の基本的な考え方から、近年注目を集める最新技術の動向まで、専門家の視点に基づき、体系的に解説しております。

▼ 動画はこちらからご覧いただけます

この動画は、中小企業の新入社員や初心者の方向けに、工場排水施設の維持管理、特に水質管理責任者の役割と責任について分かりやすく解説しています。

なぜ工場排水施設の維持管理、そして水質管理責任者の存在が重要なのでしょうか? それは、地域環境のため、企業の責任として、そして次世代に良好な環境を引き継ぐために不可欠だからです。

しかしながら、工場排水が置かれている現状は必ずしも良好とは言えません。技術者の高齢化、施設の老朽化、管理データの未整備といった課題を抱える工場も多く、安定的な排水処理が困難になっているケースも見られます。

工場排水の管理は、単に環境を守るだけでなく、企業の存続にも関わる重要な責務です。排水基準を超過したり、虚偽の申請を行ったりした場合、下水道法や水質汚濁防止法などに基づき、懲役や罰金といった罰則が科される可能性があります。さらに、応急措置命令違反に対しては6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金、届け出や虚偽申請に対しては20万円以下の罰金などの罰則が規定されています。

重要なのは、これらの責任が経営者だけでなく、水質管理責任者に任命された個人にも重くのしかかるという点です。排水基準違反は、会社の信頼を大きく失墜させ、場合によっては事業の停止や倒産につながる可能性も秘めています。例えば、酸やアルカリを含む排水が下水道管を損傷させ、大規模な道路陥没事故につながるリスクや、健康被害を引き起こす可能性も指摘されています。公共下水道に損害を与えた場合は、損害額の全部または一部の負担を命じられることもあります。

本動画(第1回)では、水質管理責任者が担うべき役割を、日常管理危機管理の2つの側面から詳しく解説しています2。

また、動画では水質管理責任者になるために必要な資格についても触れています。国家資格である、公害防止管理者(水質1種~4種)や、各都道府県の条例資格、講習修了者などが挙げられています。

水質管理の知識は、法規制や技術の変化に伴い常にアップデートが必要です。一度資格を取得すれば終わりではなく、定期的な講習受講など継続的な学習が望ましいとされています。

水質管理責任者は、工場全体の生産状況の把握にもつながる非常に重要な地位であり、経営者への提言といった貴重な経験も積むことができます。水質管理の知識と経験は、ご自身のキャリアアップや転職においても有利に働く可能性があります。

排水処理は、環境を守るための「最後の砦」です。その責任は重大ですが、決して一人で抱え込む必要はありません。困った際には、ウォーターデジタル合同会社様のような専門家や、設備の納入メーカーに相談することも有効です。

本動画は、全5回のシリーズの第1回目です。まずはこの第1回で、水質管理責任者の役割と責任の基本、そしてその重要性について学びましょう。

今後も、水質管理に関する有益な情報をお届けしてまいります。

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