【セミナー動画公開】水処理技術の基礎から最新動向までを専門家が解説(概要編)
この度、ウォーターデジタル合同会社は、水処理技術に関する解説セミナーの動画をYouTubeチャンネルにて公開いたしましたので、お知らせいたします。
現代社会において、良質な水の安定供給と環境への配慮は、産業活動を持続させる上で極めて重要な要素です。特に製造プロセス等で水を利用する工場や事業場にとって、適切な「水処理」は法令遵守、コスト削減、そして製品品質の維持に直結する、避けては通れない技術課題と言えるでしょう。
今回公開した動画では、「水処理」の基本的な考え方から、近年注目を集める最新技術の動向まで、専門家の視点に基づき、体系的に解説しております。
▼ 動画はこちらからご覧いただけます
【★今後の動画公開予定について★】
今回公開いたしました動画は、一連の「水処理技術解説シリーズ」における概要編となります。
今後、詳細編として全5回のシリーズを予定しており、物理処理、化学処理、生物処理といった基本的な処理方法から、膜処理技術、さらにはIoT/AIを活用した最新の運用管理技術に至るまで、各テーマについて、より深く掘り下げた技術解説や具体的な選定ポイント、運用ノウハウなどを盛り込んだ動画を順次公開してまいります。
ぜひ、本概要編と合わせて継続的にご視聴いただき、貴社の水処理に関する知識深化や課題解決の一助としていただけますと幸いです。続編の公開にもご期待ください。
なぜ今、「水処理」が重要視されるのか?
環境保全に対する社会的な要請は年々高まりを見せており、排水基準などの法規制は厳格化する傾向にあります。これに対応できない場合、事業継続そのものが困難になるリスクも否定できません。また、気候変動の影響による渇水リスクや、水源水質の変化なども、安定的な水利用における課題として顕在化しています。
このような背景から、単に排水を処理するだけでなく、限りある水資源を効率的に利用するための「用水処理」技術や、処理水を再利用する「排水回収」技術への関心も高まっています。効率的かつ持続可能な「水処理」システムの構築と運用は、現代の産業界における必須要件となっているのです。
動画で学ぶ「水処理」の基礎原理
「水処理」には、処理対象となる原水(河川水、地下水、工場排水など)の性質や、処理後の目標水質に応じて、多種多様な技術が組み合わされます。本動画(概要編)では、その根幹をなす主要な処理方法について、その原理と特徴の概要を解説しています。
- 物理処理: スクリーンによる固形物の除去、沈殿槽での懸濁物質の分離、ろ過装置による微細粒子の除去など、物理的な作用を利用する処理方法です。
- 化学処理: 凝集剤を用いた懸濁物質の除去、中和剤によるpH調整、酸化剤や還元剤を用いた有害物質の分解・無害化など、化学反応を利用する処理方法です。
- 生物処理: 微生物の持つ代謝能力を利用して、水中の有機物や窒素、リンなどを分解・除去する処理方法です。活性汚泥法などが代表的です。
これらの基本的な処理プロセスが、実際の「水処理」設備でどのように組み合わされているかについても触れています。(詳細編にて各々詳しく解説予定です)
注目される最新の「水処理」技術動向
「水処理」技術は、より高度な処理、省エネルギー化、省スペース化、維持管理の効率化などを目指して、日々進化を続けています。動画(概要編)では、これらの最新技術の一部についてもご紹介しています。
- 膜処理技術: RO(逆浸透)膜、UF(限外ろ過)膜、MF(精密ろ過)膜など、孔径の異なる膜を用いて水中の不純物を高効率で分離する技術です。海水淡水化、超純水製造、排水再利用など、幅広い用途で利用が拡大しています。
- 高度酸化処理(AOP): オゾンや紫外線、過酸化水素などを組み合わせて強力な酸化力を持つラジカルを生成し、従来の処理方法では分解が困難だった有害化学物質を分解する技術です。
- IoT/AI技術の活用: 各種センサーで取得した水質や設備稼働状況のデータをリアルタイムで監視・分析し、AIが最適な運転条件を判断・制御することで、水質安定化、薬品使用量の削減、省エネルギー化などを実現する取り組みが進んでいます。
これらの技術動向を把握することは、自社の「水処理」設備の最適化を検討する上で非常に重要です。(詳細編にて各々詳しく解説予定です)
動画視聴によるメリット
本動画シリーズは、以下のような方々にご覧いただくことを想定して制作しております。
- 工場の設備管理、生産技術、環境管理部門のご担当者様
- 「水処理」に関する基礎知識を習得したい技術者の方
- 最新の「水処理」技術動向に関心のある方
- 自社の「水処理」設備の改善や更新を検討されている経営層の方
図や模式図などを活用し、専門的な内容をできるだけ分かりやすく解説することを心がけています。まずは今回の概要編で全体像を掴んでいただき、今後公開される詳細編で、ご興味のある分野についてさらに理解を深めていただければと存じます。
「水処理」に関する課題をお持ちの方へ
「処理コストを削減したい」「放流水質基準への対応に苦慮している」「設備の老朽化が進んでいる」「より効率的な運用方法はないか」など、「水処理」に関するお悩みは多岐にわたります。
もし、具体的な課題解決や設備の改善、更新などをご検討されている場合は、まずはお付き合いのある、あるいは近隣の信頼できる専門業者にご相談いただくのが良いでしょう。
一方で、「現在の業者とは違う視点からの意見も聞いてみたい」「提案内容が本当に最適なのか、第三者の評価を知りたい」といったご要望もあるかと存じます。そのような場合は、特定のメーカーや工法に縛られない中立的な立場からアドバイスを行う「工場のセカンドオピニオン」である私たち、ウォーターデジタル合同会社まで、どうぞお気軽にお問い合わせください。豊富な知見と経験に基づき、貴社にとって最適な「水処理」のあり方をご提案させていただきます。
投稿者プロフィール
最新の投稿
セミナー2025年5月6日【セミナー動画公開】水処理技術の基礎から最新動向までを専門家が解説(第一回)
お知らせ2025年5月3日【新サービス】水質分析の窓口を始めました
セミナー2025年5月2日【セミナー動画公開】水処理技術の基礎から最新動向までを専門家が解説(概要編)
お知らせ2025年5月1日NotebookLMで記事をPodcast風の音声解説にしてみました。